(FE)H29年秋 午前 問21

コンデンサに蓄えた電荷の有無で情報を記憶するメモリはどれか。

 EEPROM

 SDRAM

 フラッシュメモリ

 SRAM

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正解:イ

解説:
主な半導体メモリの用途や性質は以下のとおりです。

種別 種類 記憶方法 主な用途
RAM SRAM フィリップフロップ回路 キャッシュメモリ
DRAM コンデンサ 主記憶装置
ROM マスクROM ダイオード配線 組込みシステム
EPROM 電界効果トランジスタ マスクROM開発
EEPROM フローティングゲート 設定データ記憶
フラッシュメモリ フローティングゲート 補助記憶装置

補足としてRAMは揮発性メモリ(記憶維持に通電が必要)、ROMは不揮発性メモリ(記憶維持に通電不要)と大別できます。
マスクROMは書換えが不可能ですが、EPROMは紫外線照射により全消去した後に書換えが可能です。また、EEPROMは電気的な書換えが可能になっておりフラッシュメモリもEEPROMの一種と考えられます。一般にバイト単位で消去を行うものをEEPROM、ブロック単位で消去を行うものをフラッシュメモリと呼びます。フラッシュメモリはSSD、USBメモリ、SDメモリなど様々な形で補助記憶装置として利用されています。

ア.EEPROMは記憶にフローティングゲートを利用します。

イ.SDRAMはDRAMの一種で同期型DRAMと呼ばれます。DRAMですので記憶にコンデンサを用いるため正解です。

ウ.SRAMは記憶にフィリップフロップ回路を利用します。DRAMと違い定期的に電荷をかけるリフレッシュの必要がありません。

エ.フラッシュメモリはEEPROMの一種で記憶にフローティングゲートを利用します。

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