(IP)H30年秋 問65

CPU に搭載された1次と2次のキャッシュメモリに関する記述のうち,適切なものはどれか。

 1次キャッシュメモリは,2次キャッシュメモリよりも容量が大きい。

 2次キャッシュメモリは,メインメモリよりも読み書き速度が遅い。

 CPUがデータを読み出すとき,まず1次キャッシュメモリにアクセスし,データが無い場合は2次キャッシュメモリにアクセスする。

 処理に必要な全てのデータは,プログラム開始時に1次又は2次キャッシュメモリ上に存在しなければならない。

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正解:ウ

解説:
キャッシュメモリとはCPUとメインメモリの間に位置してメインメモリの速度が遅いことを補い高速化することを目的としています。キャッシュメモリが複数ある場合にはCPUに近い方から1次キャッシュ、2次キャッシュ、3次キャッシュと呼びます。それぞれのキャッシュは同じ速度の事が多いですが仮に速度差を出す場合にはCPUに近いものから高速なキャッシュメモリを配置します。

ア.1次キャッシュが2次キャッシュより容量が大きいとは限りません。

イ.キャッシュメモリは何次キャッシュであってもメインメモリより高速です。

ウ.正解です。CPUはまず1次キャッシュの中から必要データを探し、ない場合には2次キャッシュ、3次キャッシュと順にキャッシュ内を探しどのキャッシュにも必要データがない場合にはメインメモリにアクセスします。

エ.キャッシュはデータの利用頻度等によって記憶されるのでプログラム開始時に全てのデータがキャッシュされていることはありません。また、通常全てのデータを記憶できるほど容量も大きくありません。

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