(FE)H30年秋 問12

USB 3.0の説明として、適切なものはどれか。

 1クロックで2ビットの情報を伝送する4対の信号線を使用し、最大1Gビット/秒のスループットをもつインタフェースである。

 PCと周辺機器とを接続するATA仕様をシリアル化したものである。

 音声、映像などに適したアイソクロナス転送を採用しており、ブロードキャスト転送モードをもつシリアルインタフェースである。

 スーパースピードと呼ばれる5Gビット/秒のデータ転送モードをもつシリアルインタフェースである。

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正解:エ

解説:
USB 3.0は従来のUSBと互換を持ちながらスパースピードモードと呼ばれる5Gbpsの転送が可能な高速インターフェイスとして利用が広がりました。コネクタ部を青色にすることが推奨されているのでUSB 2.0以下のコネクタと見分けられるようになっています。
その後、USB 3.1が登場し転送速度10Gbps、電源供給100W、Type-Cの採用でコネクタの上下関係なく使用ができるなどの大幅な変更が加えられます。
さらにUSB 3.2の登場によりUSB 3.0はUSB3.2 Gen 1×1、USB 3.1はUSB 3.2 Gen 2×1に改称されました。すなわち本問が出題された平成30年秋と令和元年では規格名が変わっているので今後の出題には注意が必要です。USB 3.2にはさらにUSB 3.2 Gen 2×2という20Gbpsの転送速度を持つものが登場しています。
今後はUSB4の出題も予想されます。USB4は最大40Gbpsの転送速度を持ちすべてのUSB規格と元となったThunderbolt 3との下位互換を持ちます。

ア.Ethernetの規格である1000BASE-Tの説明です。

イ.SATA(シリアルATA)の説明です。

ウ.アイソクロナス転送は一定の帯域を保証するので切れ目のない再生が可能であり映像出力に適していると言われます。ブロードキャスト転送は複数の機器に一斉送信ができる仕組みです。USBはアイソクロナス転送は持ちますが、ブロードキャスト転送は持ちません。両方の転送規格を持つものとしてはIEEE 1394などがあります。

エ.正解です。上記解説もご参照ください。

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