IoT機器やスマートフォンなどの端末に搭載されているGPS機能を利用して,この端末が自らの位置情報を得る仕組みとして,適切なものはどれか。
ア 端末の位置情報の通知要求を電波に乗せて人工衛星に送信し,これに対する応答を受信することによって位置情報を得る。
イ 端末の位置情報の通知要求を電波に乗せて地上の無線基地局に送信し,これに対する応答を受信することによって位置情報を得る。
ウ 三つ以上の人工衛星が発信している電波を受信して、電波の発信時刻と受信時刻の差などから端末の位置情報を得る。
エ 三つ以上の地上の無線基地局が発信している電波を受信して,電波の発信時刻と受信時刻の差などから端末の位置情報を得る。
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正解:ウ
解説:
GPS(Global Positioning System, Global Positioning Satellite:全地球測位システム)は30個程度打ち上げられているGPS衛星から位置情報と時刻を受信して地球上の現在位置を計測するシステムです。原理的には3つの衛星から情報を得られれば位置の特定が可能ですが、僅かな時刻のズレでも大きく位置情報が変わってしまうので通常の運用では4個以上の衛星が必要とされます。
なお、スマートフォンの位置情報を知る方法としてはGPS以外に現在使用可能な無線基地局から推定する方法があります。GPSの電波が届かない場所(地下やビル影など)でも電話回線が利用できる場所であれば無線基地局の電送範囲内に存在するというおおよその位置が分かります。無線基地局は1か所で推定可能です。ただしGPSほどの制度はないので補完的に使われる方法です。
ア.スマートフォンの電波は人工衛星まで届きません。
イ.地上の無線基地局とは携帯会社のアンテナと考えて良いと思いますが、GPSは人工衛星を利用します。
ウ.正解です。上記解説もご参照ください。
エ.GPSは人工衛星を利用するので無線基地局は無関係です。
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