(FE)H30年春 問16

三つのタスク A~Cの優先度と,各タスクを単独で実行した場合の CPU と入出カ(I/O)装置の動作順序と処理時間は,表のとおりである。A~Cが同時に実行可 能状態になって3ミリ秒経過後から7ミリ秒間のスケジューリングの状況を表した ものはどれか。ここで, I/O は競合せず, OS のオーバヘッドは考慮しないものとす る。また,表中の()内の数字は処理時間を表すものとし,解答群の中の“待ち” は, タスクが実行可能状態にあり, CPUの割当て待ちであることを示す。

タスク 優先度 単独実行時の動作順序と処理時間(ミリ秒)
A CPU(2) → I/O(2) → CPU(2)
B CPU(3) → I/O(5) → CPU(2)
C CPU(2) → I/O(2) → CPU(3)

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正解:ウ

解説:
問題文中の「実行可能状態になって3ミリ秒経過後から7ミリ秒間のスケジューリングの状況」に着目すると実行状態になってから0~3ミリ秒までは表示していない事が判ります。その部分を補ったスケジュールが以下のとおりです。

赤字の部分が0~3ミリ秒の省略されていた部分に相当します。タスクAの優先度が一番高いので0~2ミリ秒はタスクAがCPUを専有します。空いたCPUを利用して2ミリ秒後からタスクBがCPUを利用します。4ミリ秒後にタスクAのI/Oが終了し現在CPUを利用しているタスクBの処理を待たせて優先度の高いタスクAが6ミリ秒までCPUを利用します。6ミリ秒経過後にタスクAは完了し、CPUの空きを待っていたタスクBが残りの1ミリ秒分の作業を行います。

上記より3~7ミリ秒が合致するウが正解となります。

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