(FE)H29年秋 午前 問16

メモリリークの説明として,適切なものはどれか。

  OS やアプリケーションのバグなどが原因で,動作中に確保した主記憶が解放されないことであり,これが発生すると主記憶中の利用可能な部分が減少する。

 アプリケーションの同時実行数を増やした場合に, 主記憶容量が不足し, 処理時間のほとんどがページングに費やされ, スループットの極端な低下を招くことである。

 実行時のプログラム領域の大きさに制限があるときに,必要になったモジュールを主記憶に取り込む手法である。

 主記憶で利用可能な空き領域の総量は足りているのに, 主記憶中に不連続で散在しているので、大きなプログラムをロードする領域が確保できないことである。

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正解:ア

解説:
メモリリークとはプログラムのバグなどが原因で通常はアプリケーション終了時などに開放されるべき主記憶上の領域が解放されずに使用できる領域が限定されてしまう現象です。

ア.正しいメモリリークの説明です。上記説明もご参照ください。

イ.スラッシングの説明です。仮想記憶を利用した際にページングが頻発して処理速度が低下する現象のことです。

ウ.オーバーレイの説明です。複数のプログラムを実行する際に共有するモジュールをそれぞれのプログラムではなく共有領域に読み込むことで主記憶を効率的に利用します。

エ.メモリフラグメンテーションの説明です。フラグメンテーションの解消には磁気ディスクの場合はデフラグ処理を行いますが、メモリフラグメンテーションの解消はメモリコンパクションもしくはガーベジコレクションと呼びます。

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