(IP)R1年秋 問17

イノベーションのジレンマに関する記述として、最も適切なものはどれか。

 最初に商品を消費したときに感じた価値や満足度が、消費する量が増えるに従い、徐々に低下していく現象

 自社の既存商品がシェアを占めている市場に、自社の新商品を導入することで、既存商品のシェアを奪ってしまう現象

 全売上の大部分を、少数の顧客が占めている状態

 優良な大企業が、革新的な技術の追求よりも、既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい、結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象

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正解:エ

解説:
イノベーションとは新しい革新的な技術を意味します。大企業は新興企業が起こすイノベーションに対して過小評価する傾向があります。イノベーションにより市場が新興企業に有利に働くと遅れをとった大企業は結果として市場シェアを失うことがあります。このことをイノベーションのジレンマと呼びます。

ア.一般的に消費量が増えると慣れが生じ満足度が低下することがありますが、この現象をどのような用語を用いるべきか不明です。

イ.カニバリゼーションの説明です。もともとは「共食い」の意で転じて自社製品同士でシェアを奪い合う状態を意味します。

ウ.パレートの法則の説明です。2割の優良顧客が8割の売り上げを占めるとされます。

エ.正解です。上記解説もご参照ください。

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