(IP)R2年秋 問74


IoTデバイスへの電力供給でも用いられ周りの環境から光や熱(温度差)などの微小なエネルギーを集めて、電力に変換する技術はどれか。

 PLC

 PoE

 エネルギーハーベスティング

 スマートグリッド

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正解:ウ

解説:
IoTデバイスに対してどのように電力を供給するかは普及の鍵のひとつです。有線で電力供給できれば安定的な電力を得ることができますが、持ち運びが不便になります。電池での供給も考えられますが電池交換が難しい場所への設置は困難になります。そこで光や熱などの環境の変化を微小なエネルギーを電力に変換して集める技術を使います。このことをエネルギーハーベスティングと呼びます。

ア.PLC(Power Line Communication:電力線通信)は電力線を利用したLANシステムです。電源コンセントを使って通信をすることから屋内配線の手間が少ないなどのメリットがありますが元々電力線はデータ通信用に設計されていないために速度面で劣るなどしたためあまり普及していません。ただ、無線の届きにくい場所などにもコンセントさえあればネットワークを利用できるので今後の技術発展により普及の可能性はあります。

イ.PoE(Power over Ethernet)は主にLANに使われるイーサネットケーブルに電力供給能力を加えたものです。(PLCの逆とも考えられます。)

ウ.正解です。上記解説もご参照ください。

エ.スマートグリッドは賢い電力供給網という意味ですが、停電が起きないような2重3重の経路や災害時の電力供給切り替えなどを効率的に行うシステムです。日本の停電率が先進国の中でも低いのはスマートグリッドが上手く機能しているからだと考えられます。

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