(FE)H30年春 問57

サーバに接続されたディスクのデータのバックアップに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

 一定の期間を過ぎて利用頻度が低くなったデータは,現在のディスクから消去するとともに, バックアップしておいたデータも消去する。

 システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし,それ以降は作業時間を短縮するために,更新頻度が高いデータだけをバックアップする。

 重要データは,バックアップの媒体を取り違えないように,同一の媒体に上書きでバックアップする。

 複数のファイルに分散して格納されているデータは,それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点でバックアップする。

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正解:エ

解説:
バックアップはトラブル発生時の復旧で重要な役割を果たすため慎重な管理が必要です。バックアップは主に以下の3種類を組み合わせて実施します。

フルバックアップ・・・全データをバックアップします。
差分バックアップ・・・フルバックアップ以降の更新データをバックアップします。
増分バックアップ・・・前回バックアップ以降の更新データをバックアップします。

さらに問題発生時に気付かずデータが更新されてしまうような場合も想定して過去のバックアップを保存し特定の日時時点に復旧させることが出来る世代管理を行う事が必要です。

ア.現在ディスクとバックアップの両方からデータを消去するとそのデータの復旧はできなくなるため利用頻度が低いとは言え適切な処置とは言えません。

イ.更新頻度の高いデータのバックアップだけではディスクが物理破損した場合などに更新頻度の低いデータの復旧ができなくなってしまいます。

ウ.上書きバックアップでは世代管理ができないので不適です。

エ.バックアップはファイル(データ)の読み書きが行われていない状態で行うべきですので更新処理が終了した時点でのバックアップは正しい処置です。

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