(IP)H30年秋 問50

プロジェクトリスクマネジメントは, リスクの特定, リスクの分析, リスクのコントロールという流れで行う。リスクの特定を行うために, プロジェクトに影響を与えると想定されるリスクを洗い出す方法として,適切なものはどれか。

 許容できる管理限界を設定し,上限と下限を逸脱する事象を特定する。

 デシジョンツリーダイアグラムを作成する。

 発生確率と影響度のマトリクスを作成する。

 ブレーンストーミングを関係者で行う。

解説を読む

正解:エ

解説:
リスクの特定とはどのようなリスクが存在するかを探し出す作業です。そこで複数のリスクが特定され、リスク分析でそれぞれのリスクへの対応策を決定します。またリスクになる現象が起きないような防止策をリスクコントロール、リスクが発生した際の金銭的な対応をリスクファイナンスと呼びます。

ア.リスクの許容はリスクが特定できなければ設定できません。リスク分析で許容値などを決定します。許容値に収まるようにリスクコントロールします。

イ.ディシジョンツリー(決定表)は起きうる事象についての対処をまとめたものですので前提条件としてリスク特定が済んでいる必要があります。リスク分析でそれぞれの対応策をまとめる際に利用されます。

ウ.発生確率とその影響についてはリスクが特定されている必要があります。リスク分析においてマトリクス図を用いることがあります。

エ.正解です。どのようなリスクが内在するかを関係者による自由闊達な意見交換(ブレーンストーミング)によって顕在化させます。

解説を閉じる

コメント