(IP)R2年秋 問05

製造業における標準化の事例として,最も適切なものはどれか。

 作業負荷の均衡を図り,かつ,前工程から引き取る部品の種類と量を平準化した。

 生産活動を合理化するために,製造に必要な部品や手順を統一した。

 生産管理プログラムの実行速度を向上させるために,最適なアルゴリズムを選択した。

 製品の種類の削減や作業内容の見直しを通じて、生産計画,生産工程,作業方法を簡素化した。

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正解:イ

解説:
製造業における標準化とはJIS(※日本産業規格)やISO(国際標準化機構)などにより標準化された部品や作業工程を用いることで調達やメンテナンスをしやすくし合理的に製造することができるメリットがあるとされます。逆に標準化に縛られると独自性を失うことになるのであえて標準化せずに特化した製造を行う場合もあるので全てを標準化することが必ずしも良いこととは言えません。
※JISは長らく「日本工業規格」と呼ばれていましたが呼称変更により現在の正式名称は「日本産業規格」になっています。略称であるJISはそのままです。書籍やネットでは旧名称もよく使われていますので注意が必要です。

ア.前工程への発注量を平均化することによる在庫調整の例です。

イ.製造に必要な部品や手順の統一化は標準化の事例として適切です。

ウ.生産管理プログラムの速度向上は見込めますが、製造工程や部品などを標準化している訳ではありません。

エ.BPM(ビジネスプロセスマネジメント)の事例です。

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