前回の記事で小学校で担任の先生がプログラムを教えることに過度な期待をすることは出来ないという趣旨で書かせて頂きました。学校の先生もどうやって教えて良いのか悩んでいるのではないかと思います。こんなことに時間と労力を使うくらいなら休み時間や放課後に校庭に出て児童とのコミュニケーションの時間に充てて頂いた方がどれだけ有意義なことか・・・
そう、小学校は何も勉強だけを学ぶ場ではないはずです。友人とのコミュニケーション、先生との上下関係、集団生活での役割などは国語や算数を学習するだけでは身につかない訳です。
でも、我々親としては「勉強ができるようになって欲しい」と願うのは自然なことです。そこで学習塾に通わせたりして学校の勉強を補完します。
プログラム必修化に伴い各所で「プログラム教室」なるものが開催されています。随分流行っている教室さんもあるようで子供たちが興味のきっかけになるのであれば良いことだと思います。
そういう流れに乗って教材会社などが既存のパソコン教室に教材の売り込みに来ています。当然ですが我がパソコンスクールZAMaにも電話、FAX、郵送などで様々な売り込みがあります。
そして多くの教材会社が言います。
誰でも教えられるような画期的なカリキュラムを開発しました。
全てではないですよ。あくまでも多くの教材会社です。これの何が問題なのでしょう。そう、前回記事の学校の先生のマニュアルとなんら変わりない訳です。それにより異業種からの参入や新規の参入に繋がっているようです。
私は教室の内容、運営に絶対の自信を持っているので競合が増えても「興味を持ってくれる人が増えるのは良い事」くらいにしか思ってません。ただ、懸念はあります。
今から15年くらい前にパソコン教室ブームがありました。パソコンスクールZAMaが開校した23年前は市内にパソコン教室は3件しかありませんでした。それが20件近くに増えたのです。中には良質の授業を提供する良い教室もありました。でも逆にブームに乗って「少しパソコンができるから」で開業したところは3年以上営業したところはほとんどありません。3年というのは通常の不動産店舗の更新年です。すなわち同じ場所で賃貸で経営を成り立たせることが難しかったということです。
今では市内で営業しているパソコン教室さんは数えるほどです。(実数は把握していますが、個別の批判になるといけませんので・・・)
競合他社が減って嬉しい?いいえ、残念ながら違います。
「パソコン教室に通ってもどうせたいした事ができない」
という間違った認識が広まってしまい「やっぱりパソコンは難しい分からないもの」になってしまった訳です。
話しを戻しましょう。新しい「プログラム教室」のすべてがそうであるとは言いません。むしろきちんとやってくれるところが大半であると信じたいと思います。それでも上記のような現象は起こり得る訳です。
「プログラム教室に通ってもまともなプログラムが書けない」
これでは通わせる時間とお金の無駄です。そうならないためにもよく教室のカリキュラムなどを検討することが大事だと思います。
そこで私の考えるチェックポイントです。
・マウス操作だけで簡単に誰でも学べますは×
…キーボードからのコマンド入力を覚えずに将来プログラムが組めるとは思えません。
・ローマ字入力の強制は×
…前の記事に詳しいですが、先生の技量と知識の不足です。
・市販の教材などで自由度が低いは×
…テキストどおりにプログラムを組めばそのとおりに動きます。当たり前です。それしか出来ないのは意味は薄いです。
・複数のプログラム言語に対応できるは〇
…プログラム言語はたくさんあります。ひとつの言語を知っていれば多くの言語との共通性でプログラムを書くことはできます。ただ、「スクラッチ」しか教えません。という場合は逆にそれしかできませんと言うことだと思うので注意が必要です。
私の考えたチェックポイントですから当然パソコンスクールZAMaは全部〇です(笑)
現在、パソコンスクールZAMaでは小中学生向けのプログラム教室という形でのカリキュラムは用意しておりません。ただ、小中学生講習の中でご要望にお応えすることは可能です。
パソコンスクールZAMaではどのようにプログラムを教えるのかについては次回その3で書きたいと思います。
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