マルウェアについて, トロイの木馬とワームを比較したとき, ワームの特徴はどれか。
ア 勝手にファイルを暗号化して正常に読めなくする。
イ 単独のプログラムとして不正な動作を行う。
ウ 特定の条件になるまで活動をせずに待機する。
エ ネットワークやリムーバブルメディアを媒介として自ら感染を広げる。
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正解:エ
解説:
トロイの木馬は安全なプログラムに見せかけて起動し密かに不正動作を行います。それに対しワームは不正プログラムとしてのみ動作しネットワークなどを介して感染を広げる特徴を持っています。
マルウェアは悪意のあるプログラムの総称です。コンピュータウィルス、スパイウェア、広義では迷惑メールを含むことがあります。
コンピュータウィルスは「感染」「潜伏」「発病」の3機能のうち1つ以上を持つものと定義されますのでトロイの木馬、ワームともにウィルスの一種と分類することができます。ただし、前述の3機能すべてを持つもののみコンピュータウィルスとする分類方法もあるので注意が必要です。(この定義ではウィルス、トロイの木馬、ワームはそれぞれ別の分類になります)
ア.勝手に暗号化を行うマルウェアとしてはランサムウェアが考えられます。復号するためのキーを身代金と引き換えに提供する事を求められます。
イ.トロイの木馬は有用な他の機能があるものとして単独で動作し、ワームは不正プログラムとして単独で動作することができます。
ウ.特定条件にならなければ動作しない機能を「潜伏」と呼びますが、トロイの木馬」、ワーム共に潜伏機能を持つものがあります。
エ.正解です。トロイの木馬は一般に感染機能を持たないとされます。
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